イタリア発のファッションブランド「オロビアンコ(Orobianco)」。
最近は日本でもどんどん知名度が上がり、「なんとなく聞いたことはあるけどどんなブランドかよく分からない!」という人も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなオロビアンコのブランドの歴史や、財布の特徴や評判、そしておすすめの財布をご紹介します。
この記事を読み終わる頃には、きっとオロビアンコについて人に話せるようになっているでしょう。
オロビアンコ公式 オンラインショップ
オロビアンコってどんなブランド?
出典:fashion-and-orobianco.blogspot.jp
バッグや財布で有名な「オロビアンコ(Orobianco)」は、1996年創設、2016年で20周年を迎えたイタリアのファクトリーブランドです。
「orobianco」はイタリア語で“白金(≒貴重なもの)”を意味しますが、このブランド名には下記のような由来があります。
ジャコモ氏がチベットを旅している際、現地人がカシミヤを“ホワイトゴールドと呼び、
敬意を持って取り扱っている事に感銘し、「ORO(金)」「BIANCO(白)」=『OROBIANCO』と命名。
ロゴの中央にいる動物は、このカシミヤヤギがモチーフになっている。
引用元:orobianco-jp.com
既に世界20ヵ国以上に展開しているオロビアンコですが、実は日本に入ってきたのは割と最近。
その大きなキッカケとなったのは、2014年4月にスタートしたテレビ東京のドラマ「俺のダンディズム」の6話でオロビアンコの鞄「ヴェルネ」が紹介された事でしょう。
日本版ブランド公式サイトがオープンしたのは2016年なので、本格的に広まるのはこれからと言えそうです。
「Made In Italy」にこだわるライフスタイルブランド
オロビアンコの最大の特徴は、「Made In Italy(イタリア産)」へのこだわりです。
“こだわり”というのはブレがちなものですが、創業者のジャコモ・ヴァレンティーニ氏はMADE IN ITALY協会の会長も兼任しています。
元々は高級革製品職人ですが、現在はイタリア共和国功労勲章の上から4つめの等級「commendatore(コンメンダトーレ)」を授与された社会的信用の高い人物でもあります。
商品にはイタリア国旗カラー「トリコロール」のリボンを使われることも多いですが、それはイタリア産へのこだわりが反映されたデザインと言えるでしょう。
革、そして職人技術にも敬意を持っているブランド
上の動画は英語ですが、“革へのこだわり”をイメージにした公式Youtube動画です。
オロビアンコは革素材×ハンドメイド、クラフトマンシップにも高い敬意を払っているブランドと言えますね。
バッグ→財布、そしてアパレル→飲食まで
オロビアンコは元々バッグの製造からスタートしています。
プラダ等も採用している世界的に権威のある生地メーカー「リモンタ社」の高級ナイロンをベースに、加工レザーを組み合わせたり、素材×アイデア×技術によって作られた良質なバッグは、現在でも主力商品の一つです。
しかし最近では、時計や財布、さらには衣服を扱ったりカフェをオープンさせる等の動きもあり、総合ライフスタイルブランドになりつつあります。
取扱店は全国に数十店舗以上!
オロビアンコの商品(正規品)は、新宿ルミネや小田急百貨店から比較的小さなアパレルショップまで、日本全国の店舗で委託販売されています。
→ オロビアンコ取扱店舗一覧
アパレルや服飾雑貨に留まらず、渋谷には「オロビアンコカフェ」というものもオープンしました。
高級ブランドにありがちな、東京や大阪、名古屋と直営の旗艦店を出していく方法とは大きく異なります。
オロビアンコは通販でも買える?
公式サイトのオープンと共に開設されたオロビアンコ公式オンラインショップでは、豊富な品揃えだけでなくコーディネート写真等も紹介されています。
→ オロビアンコ公式オンラインショップ
amazonや楽天でも購入可能ですが、偽物の可能性もゼロではないので避けるのが無難かもしれません。
豪華な付録のムックが大人気
オロビアンコは2012年から年に一回~二回ほど、宝島社よりオリジナルムック本を出版しています。
オロビアンコのムックは非常に人気がありますが、その理由はなんといっても豪華な付録。
三つ折り財布、財布機能付きスペシャルキーケース、超・高機能ウォレットなど信じられない付録がついています。
しかも多くの場合は本革で限定品なので、ムックに人気が出るのも納得ですね。
ブランドとしての概要を掴めたところで、次項はオロビアンコの財布の特徴を見ていきましょう。
オロビアンコの財布の5つの特徴
続々と販路拡大に伴い、常に新作が出ているオロビアンコの財布ですが、全体的な特徴としてどのようなものが挙げられるでしょうか?
素材やデザイン、価格帯などをまとめました。
1. 財布の素材はほとんどが「革」
バッグは高級ナイロン+革などのつくりが多いですが、財布はほとんどが本革です。
純粋に革質で勝負!というよりは、エンボス加工(型押し)やムッシュレザー(しわ加工)のものが多い印象です。
2. 落ち着いたデザイン性
基本的にはシンプル&シックで大人っぽい単色デザインに、シルバーメタルロゴやロゴマークを彫刻した模様でワンポイントのアクセントを出すつくりが多いです。
クロコダイル風の型押しレザー等の“質感”やカラーで違いを出しているものが多く、中にはトリコロールカラーの刺繍を施したものまであります。
オロビアンコの財布は良く言えばバリエーション豊富、悪く言えば一貫性に欠けている、と言えるかもしません。
3. 経年変化は見込めない?
オロビアンコの多くのシリーズの財布は加工レザーなので、ヌメ革のような鮮やかで深みのあるエイジングはあまり楽しめない可能性があります。
もしオロビアンコの財布に経年変化を求めるのであれば、
- 加工レザーの中では比較的エイジングとの相性が良い「シワ加工」の財布
- 加工されていないプレーンな本革の財布
この二択になるでしょう。
本格的な革のエイジングを楽しみたい方には、やはり日本の革製品ブランドがおすすめです。
→ ハイブランドよりメイドインジャパン!日本製の革財布ブランド12選
4. 価格帯は控えめ!
財布に限らず、オロビアンコの大きな特徴として「価格が控えめ」というものがあります。
財布の価格帯は安いもので大体1万5千円、高くても4万円以内で購入可能です。
ブランド自体が求めやすい値段設定なので、ちょっとしたプレゼントや“複数持ち”にも適していると言えるでしょう。
5. レディースの財布はほとんどない
オロビアンコはやはり紳士向けブランドということもあってか、レディース向けの財布はほとんどありません。
ただ、刺繍や加工のないミニマルデザインな財布もあるので、このあたりはユニセックスに使用できます。
オロビアンコの財布の評判・印象は…
実際のところ、オロビアンコの財布に対する評判や印象はどのようなものがあるでしょうか?
「俺のダンディズム」からオロビアンコを知った人にとっては、少し意外とも言える事実がありました。
…実は愛用者の年代は低め?
オロビアンコの財布には、なんとなくおじさん向け、特にジローラモのようなチョイ悪な雰囲気があります。
しかし調べてみたところ、実際には大学生や社会人になりたての20代男性、ビジネスシーンが多い30代男性にも人気があるようです。
主に考えられる要因は下記の4つです。
- 海外の有名ブランドの割には価格が安い
- バリエーションが豊富なので、年代を問わずマッチする財布がある
- 購入できる店舗が多いので、手に取る機会が多い
- カジュアル~フォーマルの間のデザインで、服装を選ばない
とはいえ、デザインが好きでオロビアンコの財布を愛用する40代~50代男性も少なくありません。
オロビアンコの財布を購入した人の反応としては、次のようなものがあります。
オロビアンコの財布を買った人の口コミ
楽天・amazon・Twitterに載っている、オロビアンコの財布購入者のレビュー・口コミをまとめました。
楽天のレビュー・評価
以下は楽天で販売された、ツヤ感とシワ加工が特徴的なオロビアンコのラウンドファスナー長財布「INTROITO-F」のレビューです。
財布を色々と物色中に、オロビアンコを見つけました。
中でも、こちらの財布で使用されている金具ロゴパーツが渋かったので決めました。
(他のオロビアンコ製品では、ロゴマークのメッキ感があまり受け入れられませんでした。)
引用元:review.rakuten.co.jp
色をブラックにしたのですが、牛皮の質感が良く、高級感が半端なくあります。
内部の仕切りも使いやすく考えられていて選んでよかったです。
引用元:review.rakuten.co.jp
彼へのプレゼントに購入。私は何年も前からオロビアンコ推し。以前彼にオロビアンコの時計をプレゼントしましたが、今回は財布をプレゼントしてみようと思い、購入しました。
引用元:review.rakuten.co.jp
購入して半年で・・・
内側がやぶれてしまいました。たしかに良いブランドではあり、デザインも優れていますが、素材はそこまでよくありません。ビニールっぽい革の創りです。正直この値段を出してまでは買うに値しないかなと思ってます。
引用元:review.rakuten.co.jp
「高級感がある」「質感がいい」といった高評価が目立つ一方で、「安っぽい」という辛口な意見も一部ありました。
年代は40代が最も多く、次いで20代と30代、そして50代という順でした。
また、彼氏や旦那さんへのプレゼントとして購入している女性も多い印象がありました。
amazonのレビュー・評価
次はamazonで、薄い財布のabrAsus(アブラサス)とオロビアンコ代表デザイナー兼CEO兼創業者「ジャコモ・ヴァレンティーニ」のコラボ財布へのレビューです。
薄さという魅力が圧倒的ですが、レビューにあった縫製も問題ありませんし、ジャコモデザインは、それなりの高級感もあります。
スリ傷が気になりますが、使い込んで行く事で味が出て来る事に期待します。
引用元:www.amazon.co.jp
縫製は丁寧で、しっかりしていますし、皮革の厚さも丁度いいですが、
ややソフトなので細かな傷が付き易いので要注意です。
引用元:www.amazon.co.jp
残念ながら、せっかちな私には合いませんでした。
小銭のお釣りを片付けるのが地味に大変。
引用元:www.amazon.co.jp
オロビアンコというよりは「abrAsus」の薄さへの言及が目立ちました。
ただジャコモ・ヴァレンティーニの筆記体レタープレスロゴはなかなかスマートで好印象なようです。
Twitterでの評判
オロビアンコの財布を写真付きで紹介しているツイートをまとめました。
オロビアンコの革財布。付録だが、高機能で、かっこいい! pic.twitter.com/y1vN54tm9R
— ゆきむら (@wildtigernk) October 23, 2016
オーナーがくれたんだけどマジで嬉しい。オロビアンコ大好きなんだよ。財布オロビアンコだし pic.twitter.com/0b9rQfy2tw
— 榊原🔪 (@phr04) October 1, 2016
財布壊れたから新しく買ったー
オロビアンコ! pic.twitter.com/29kQfsVVhs— まさきゃん (@Ai21Ba) August 25, 2016
自分に御褒美ということでオロビアンコの財布をかってもーた(*´Д`*) pic.twitter.com/4ACv9fJz8e
— もってぃー (@kurubusi_ver2) June 13, 2016
ムックの付録になっていた財布をアップしている人や、自分へのご褒美に購入したというツイートが目立ちましたが、長年愛用したエイジングのビフォーアフター等を載せているツイートは見当たりませんでした。
なんとなくデザインの雰囲気が似ているからか、オロビアンコからボッテガ・ヴェネタに乗り換えた!という人も一定数いました。
とにかく財布のデザインバリエーションが豊富なので、評判も散漫している印象がありました。
「金メッキが派手でダサい」「革の質感が良い」「耐久性がない」などなど…好みによる評価の幅が大きいブランド、と言えそうです。
オロビアンコのおすすめ人気財布3選
最後に、オロビアンコのおすすめ財布をいくつかご紹介します。
オロビアンコは明確なシリーズ分けがありませんが、ベーシックなものは探せばすぐに見つかるので、今回は特徴の強いものをピックアップしました。
ファスナー付き長財布(ORS-031708)
オロビアンコの財布で定番の人気となっている長財布です。ベジタブル鞣しの後ソリッドワックスと染色を行っており、味わいのある革となっています。シンプルかつオーソドックスな長財布になるので使う人を選ばないのも人気のポイントですね。
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シボ型押しのラウンドファスナー長財布(ORS-022708)
シボ型押し加工を施したラウンドファスナー長財布です。インパクトのある模様ですが、オロビアンコロゴは目立ちにくく外装に小さくプレスされています。人によってはレディース用としても使えそうですね。
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PATINA 2つ折り財布(ORS-072209)
外装の折り目部分に大きなオロビアンコのロゴが型押しされている二つ折り財布です。フォルムは一般的な二つ折り財布で、札入れとカードポケット、小銭入れがついています。
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まとめ
今回はオロビアンコのブランドの特徴、財布の評判や印象、そしておすすめの人気財布をご紹介しました。
最後にもう一度、オロビアンコの特徴をまとめておきます。
- 1996年にイタリア創業の新進気鋭ライフスタイルブランド
- 全国に取扱店があり、公式オンラインショップも2016年にオープン
- 財布はバリエーションが豊富で値段は安め、レディースは少ない
- 加工レザーの財布が多いので、経年変化を楽しむならプレーンなものを!
- 豪華な限定付録がもらえるムック本がとても人気
- ダンディブランドかと思いきや、若い男性にも意外と好まれている
新作や定番の財布は、オロビアンコの公式オンラインショップが見やすくておすすめです。
楽天やamazonでも取扱店はありますが、購入の際は偽物や「中古だった」というリスクは頭に入れておきましょう。
オロビアンコ公式 オンラインショップ