どんなに気に入っていても、Tシャツは首がよれたり、靴も傷んだり、ジーンズも穴が開いてしまったり…
ファッションアイテムの中で唯一、10年単位で愛用できるのは“革財布”だけかもしれません。
使うほどに表情を変えていく革は、なんとも言えない愛着を感じられるものです。
ただし、革財布のエイジングを楽しむには「手入れ」が不可欠です。
なんとなく時々ティッシュで拭くだけ…なんて雑に扱ってしまっていませんか?
今回はお気に入りの革財布と末永く付き合っていくための“手入れ方法”をご紹介します。
革の手入れの前に、普段から気を付けたいこと
小銭やカードを詰め込みすぎない
愛用している革財布を長く愛用するために、まず最初に気を付けたいこと。
それは「型崩れ」です。
明らかにカードを詰めすぎたり、小銭を入れすぎてパンパンにしてしまったりしていませんか?
革は丈夫で柔軟な素材であるが故に、ムリな形を維持すると形を崩してしまいます。
特に、革が慣れる前から中身を詰め込みすぎると、傷んで不格好に変形してしまうので絶対にNGです。
どうしてもカードの枚数が多い場合や小銭をためてしまう癖がある場合は、カードケースやコインケースを別途で持つのもおすすめです。
天日晒しにしないようにする
洋服等もそうですが、長時間天日晒しにすると変色してしまうことがあります。
革製品はそれそのものが深い色合いを持っているので、余計な変色は革の魅力が半減する可能性が高いです。
せっかくの革財布なら、しっかりと手入れをして美しい経年変化を楽しみたいですよね。
家の中で置き場所を決め、なるべく直射日光に当たらないように気を付けましょう。
雨や飲料で濡らさないようにする
革という素材は、物理的には丈夫ですが水分に弱い特徴があります。
雨に濡らしてしまい、色が落ちてしまったり変形してしまったり…元気のない姿になってしまった革財布をよく見かけます。
濡れたまま放置をしてしまうと、ひび割れや変形の原因になってしまいます。
- 雨の日はしっかりと鞄の中に入れる
- もし濡れてしまったらすぐに柔らかい布で拭き取る
日常の中で基本的な注意をしていれば未然に防ぐことができます。
細かな傷に気を付ける
良質な革素材を使っていて、職人が丁寧に縫製していれば、穴が開いてしまうようなことは滅多にありません。
しかし、革は丈夫な半面デリケートな素材でもあります。
例えばコンクリートの地面に落としてしまうと、すぐに細かい傷跡が残ってしまいます。
むやみやたらに鞄やポケットから出さず、雑に扱わず、お会計の時にだけスッと出すようなスマートな使い方を心がけるのが良いでしょう。
毎日たった1分でOK!愛情を込めた革財布の手入れ方法
「革財布の手入れ」と聞くと、専用のクリーナーやブラシを使って丹念に…というイメージがあるのではないでしょうか?
もちろんそのような正しい方法で丁寧に手入れをするのがベストですが、毎日ケアするのはなかなか大変ですよね。
手入れの方法も重要ではありますが、それ以上に大切なのは「毎日ケアすること」です。
× 普段は何もせず、半年に一回だけ専用クリーナーで丹念に手入れをする
○ 毎日簡単な手入れをして、時々しっかりと専用クリーナーでケアをする
毎日の簡単手入れ方法
綿等のやわらかい布で、優しく乾拭きをしてあげましょう。
毎日汚れを拭き取るだけでも、革は光沢を保ちエイジングしていきます。
その際、以下の二点には気を付けてください。
- 粗い素材の布は使わないこと
- 強く力を入れて擦らないこと
先述したとおり革はデリケートな素材なので、あくまで優しく手入れをしてあげてください。
おすすめクリーナー
愛情を込めると育つのは、革財布も同じです。
「お気に入りの革財布を長く愛用したい!」
と考えている場合は、手入れ用品くらいはしっかりと揃えましょう。
革製品の手入れアイテムでおすすめなのは、コロニルというメーカーです。
→ コロニルの革財布手入れ用品一覧
今回は「まずは簡単でいいから毎日手入れしよう」という趣旨で記事を書きましたが、革という奥深い素材は、メンテナンスもとても奥深さがあります。
革と言っても牛皮革、馬皮革など様々な種類があり、特徴も大きく異なります。
革の種類別の手入れ方法は、下記の講座が非常に参考になります。
→ 天然皮革のメンテナンス講座
愛情をもって扱えば、経年変化という形で表情を変えてくれるのが革の魅力です。
長く愛用するために、毎日の手入れを欠かさないようにしましょう。